インデックスガーデン

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会社の先輩に学ぶ、資産運用の失敗の本質

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先日、会社で私より10歳年上の先輩から、雑談ベースで投資の失敗談を聞きました。

あまり私のまわりには、お金や投資に関することで話せる人がいないので、こういうよもやま話は大好きです。

いろいろと聞いてみたところ、失敗の原因が典型的で、そもそも投資に対する考え方にも思うところがありました。

先輩の資産運用失敗の概要

NISAの新制度が気になります

俺、NISAですごい損したから全く興味ないわ

よくよく聞いてみると、概要は以下の通りでした

  1. 毎月分配型の投資信託を合計300万円 2014年〜2016年のNISA枠で購入した
  2. 大型プロジェクトが終わり、残業代で稼げなくなったから、分配金を収入の足しにしようとした
  3. 購入した投資信託は全て同じ商品。地場の証券会社の窓口で勧められて買った
  4. 分配金が年々少なくなり、気がついたら元本が半分になっていた

先輩の投資家属性

  • 40代独身男性。正社員。
  • 推定年収750万。金融資産の保有額は謎
  • ギャンブルとキャバクラが好き。しかし、酒とタバコはやらない

失敗の本質

インデックス投資家なら、何がダメなのかおそらく一瞬で分かると思います。

頭痛が痛い案件ですが、ひとつひとつ検証していってみましょう。

1. 毎月分配型のアクティブファンドをNISA枠で購入した

私もかつて良い商品と誤解していたのですが、毎月分配型の投資信託は最悪に近い選択です。

毎月の分配金が銀行口座に入金されると、投資がうまく行って何だかお金が増えたような気分になりそうです。

しかし、投資信託の運用の収益による普通分配金が出せなくなると、特別分配金というかたちで元本を取り崩して分配金されることになるので、投資の醍醐味である複利効果が全く得られません。

仮に分配金を再投資に回したとしても、限られたNISA枠を無駄に食い潰してしまいます。

また、特別分配金による元本の取り崩しがあると基準価格が下落する(評価額が下がる)ので、長期間の運用には全く向きません。

そもそもほとんどのアクティブファンドは、購入時に証券会社に払う手数料や、投信を保有し続けるための手数料が暴利に近いのが実態です。

2. 残業代が稼げないので分配金を収入の足しにしようとした

投資とはちょっと違う話しになりますが、残業代を生活費の当てにしたらダメです。

一度上げた生活水準に慣れてしまうと、その水準を下げるのはとても難しいことです。たとえば、社会人と同じ生活を学生のバイト代だけで維持するのはとても難しいでしょう。(私も無理です)

毎月分配型の投資信託の分配金を生活の足しにするくらいなら、普通預金から毎月取り崩した方がまだマシです。

そもそも、そんな収支の合わない生活を維持しようとすること自体が間違っています。

3. 同じアクティブファンドを地場の証券会社に勧められて買った

有名な投資の格言に、卵は一つのカゴに盛るな、というものがあります。

ひとつのカゴに全部の卵を入れると、落とした時に全部割れちゃうので、複数のカゴに分けておけば仮にカゴをひとつ落としても全部が割れる最悪の事態にはならない、という例のアレです。

ただでさえ、割りに合わない毎月分配型のアクティブファンドを、3年連続で全力投資なんてリスクの分散が全くできていません。(他の毎月分配型のアクティブファンドを分散して購入してたらOKという訳ではありませんが)

そしてこの一連のお話しのなかで、最も最悪な選択が、地場の証券会社の窓口で勧められるがままに買った、という部分です。これが失敗の始まりにして本質です。

単純な話しで、銀行だろうが証券会社だろうが、営利目的の企業に過ぎません。そのため、投資家が儲かる商品よりも、自分の会社が儲かる(営業成績が上がる)商品を勧めてくるのが当たり前です。

残酷な話しではありますが、冷静になって考えてみれば当たり前の話しなのです。

4. 今では元本が半分になっている

詳しくは聞けませんでしたが、これまで受け取った分配金を含めたトータルリターンでも、かなりのマイナスだそうです。

気の毒な話しではありますが、なるべくしてなったとしか思えません。

かつて購入した別の投資信託(内容を聞いたら日経225のインデックスファンド。売却済み)で稼いだことがあるらしく、自分は投資が上手いと錯覚していたようです。

種銭がないので投資はしないそうですが、今はネット証券で100円から投資できる時代ですので、これもまたモヤっとする話しでした。

私が先輩の立場ならこうする

  1. 保有しているアクティブファンドは全て解約する
  2. 地場の証券会社の口座を解約し、ネット証券口座を開設する
  3. アクティブファンドを解約した資金で、インデックスファンドを一括購入する
  4. 生活水準を下げる

しかし、年金暮らしの高齢者が騙される典型例とほとんど同じで、ちょっと気の毒なお話しでした。

このお話しのオチ

気の毒なお話しですね
投資の勉強になる本を何冊か持ってるので、今度持ってきましょうか?

勉強とか本読むのとか嫌いだから。俺は楽して儲けたい

世の中、そんなうまい話はない。